株主優待も大切だが配当利回りも重要

株の銘柄を選ぶ時というのは、つい目先の利益ばかりに注目してしまいがちです。
そのため株主優待から選ぶという人も多く、投資雑誌でも株主優待特集をよく見かけます。
それだけ株主優待が注目されているのですが、この投資法にはデメリットもあります。

株主優待目当ての投資での一番のリスクは、業績悪化などによる優待廃止です。
最初から優待目当てで購入したのに、途中で優待廃止になるということがあればその銘柄を保有し続けていても何の利益も生みません。

優待廃止になって手放そうと思っても、その時にはすでに株価が下落していることもあります。
売るに売れず塩漬けにしてしまうことも投資ではよくある話です。
利益を出さない状態で保有していても、何の得にもなりません。
株主優待が廃止になってしまっては、投資本来の目的から外れてしまいます。

そこで銘柄を選ぶ時には、株主優待だけではなく配当金にも注目してみてください。
配当金というのは、株主に対して利益を現金で還元する手段です。
株主優待とは違って税金が引かれますが、現金収入を得ることができます。
優待の場合には人によってあまり価値のないものもありますが、現金は誰にとっても平等です。

もし株主優待がなくなってしまっても、配当金が受け取れたらそれだけでも利益を生み出せます。
物が貰えないと投資の楽しみは半減してしまいますが、ゼロよりはずっと良いものです。
そしてさらに銘柄を選ぶ時に注目したいのが、配当利回りです。
配当利回りが高いということは、それだけその銘柄を保有することで生まれる不労所得が増えるということです。

日本では1~2%の配当利回りの会社が多いですが、中には3~5%、5%を超える高利回りの銘柄もあります。
現在の預金金利はびっくりする程低いので、預金金利と比べれば100倍以上の利益を得ることができるというのは配当金の大きなメリットです。
ですから投資で利益を出すためには、目先の株主優待だけではなく現金収入である配当金を確認することが必要なのです。

配当利回りの計算出来れば銘柄選びも簡単になる

株主優待は物という形があるから、自分に必要かどうかで見極めることができます。
そのため価値が分かりやすいですが、配当の場合にはそれが多いのか少ないのか判断しづらいです。
配当利回りは簡単に計算できますので、銘柄を選ぶ時にはまず利回りから計算をしてみましょう。

例えば1株1,000円の銘柄で100株を買い、配当金を年に2回、それぞれ500円受け取った時の利回りはいくらでしょうか。
配当金の1,000円÷株価100,000円で、利回りは1%です。
厳密にはここから税金が引かれてしまいますが、簡単に計算するのなら年間の配当金÷株価で出せます。

この時、現在の株価ではなく自分が購入する時の株価で計算してみましょう。
将来的に配当金が変わらないのに、株価が上昇すれば利回りは下がり、株価が下落すれば利回りは上がります。
もし株価が特に理由なく下落して利回りが上がっている銘柄があれば、買うには良いタイミングとも考えられます。

株主優待があるとその優待目当てで株価がどんどん上昇していくこともあります。
株主にとっては嬉しいことですが、買いたいと思っている人からすれば二の足を踏んでしまいます。
その株価が高すぎるように感じたなら配当利回りを計算してみましょう。
どれだけ魅力的な株主優待があったとしても、配当が1%以下ならその銘柄は高騰しすぎていることも考えられます。
ずっと利回りが低いのかどうか、その銘柄の過去の利回りも確認してみるとよく分かります。

気になる銘柄があれば株価を常にチェックして、自分が買ってもいいと思える配当利回りまで株価が下落するのを待ってみてください。
資産を増やすためにはやはりある程度の利回りは必要です。
配当利回りに注目してみると、たくさんある銘柄の中から絞り込んで選ぶのも簡単になるのです。