株は長期投資にするのがおすすめな理由

「株を購入して利益を出す。
」これは全ての投資家の最終目標ですが、それまでのアプローチは様々です。
景気が良くなると投資の指南本などが発売され、それらは今買うと値上がりが期待できる株や金融商品についての記述が多くを占めます。
しかし個人投資家が手を出して簡単に利益が出るものではないのが実状です。

確かに値上がり益を狙うと短期間のうちに多額の利益を得られる可能性がありますが、それは投機であり、タイミングによって大きな損失を出すこともあります。
株価や景気の先行きを正確に予測するのは不可能なのですから。

リスクを少なくし、確実に利益をあげるための方法として、株の長期投資があります。
これは配当を主な収益源とし、数年、あるいは数十年にわたって保有し続けることで少ないリスクで資産を増やします。
資産運用は人生に必要なお金を稼ぎ出すプロセスですから、投機ではない投資で安定した収益を出したいものです。

株式の配当は、高い企業であれば4%を超えることも珍しくありません。
また市場心理が良くないタイミングで株価が値下がりしていると、5%を超えることもあります。
もしそのタイミングで購入し、その後に景気の回復があれば安定して5%以上の利回りを出し続ける有難い資産となります。

もし20代や30代のうちから投資を始めた場合は、当たり前のことながら時間がたっぷりあります。
株価の変動を気にせずひたすら保有し続けても、その企業が数十年後も倒産していなければ投資金額の全てを配当で回収することもできるのです。
買ってほったらかせば元が取れる!こんなに簡単な投資方法は他に無いでしょう。

現在、日本の市場は好調ですが、それでも配当利回りの高い企業はいくつも存在します。
また海外に目を向けると、50年近く連続して減配していない企業があります。
長期保有しているだけで勝手に利益を出してくれて、資産運用が可能になるのです。
長期投資は始めるのが早いほどリスクは下がります。
若い方にぜひおすすめしたい投資方法です。

長期投資に関する2つのデメリットとは?

しかしながら長期投資にはデメリットも存在します。
一つは数十年先の未来までを考えなくてはならないことです。
例えばこの30年を振り返ってみても、都市銀行はメガバンクに集約され、工業生産も多くが海外に移転しました。
儲かるビジネスモデルも多様化し、以前では考えられなかったような商売があります。

これほどまでの経済の変化を誰が予測できるでしょうか?
そのため、長期投資で資金を投入する企業を選ぶのは運の要素が関係します。
分散投資でリスク回避を行うものの、いわゆる損切りが許されないものですから、株を購入した企業にとことんついて行くことが必要になります。
結果を急ぐ人や自らの考えを信頼できない人は悲観して脱落していくのでしょう。

また、多少の値上がりでも売却をすることがありませんので、一時的なバブルがあってもその恩恵を受けられないことがあります。
株価が急上昇することがあっても、それで増える利益は増配された分だけです。
多少の値下がりでも赤字にならないという安心感を得ることはできますが…。

もう一つのデメリットは、売り買いをする楽しみが無いことです。
株式相場はある意味での鉄火場です。
利益が出ると楽しいものですし、臨時収入として利益を使うこともできます。
しかし長期投資ではただひたすら配当を積み重ねるだけになりますから、投資の面白みとしてはこれほどつまらないやり方はありません。

資本を投下して償却するまで地道に利益を積み重ねていく。
これは投資であると同時に事業経営に似ているのかも知れません。
長い期間の中では、市場心理が極端に冷え込むこともしばしばあります。
しかしそこで動じず、決断を信じて保有し続けて貰いたいものです。
それが成功のコツと言えます。